歯の治療を受ける大切さは理解しているものの、どうしても怖くて歯科クリニックに行くことができないという方は珍しくありません。特に子供の頃に嫌な思いをしたことのある方は、その出来事がトラウマとして残ることで歯科恐怖症になってしまうことが多いようです。当院では、そんな方にも安心して治療を受けていただけるよう、ご希望の方には静脈鎮静麻酔を行っています。
静脈鎮静麻酔では、点滴によって鎮静剤を体内に入れます。麻酔を始めると数分後くらいには意識が遠くなっていき、意識はあるものの半分眠ったような状態になるため、緊張や不安を感じることはありません。麻酔が効いている最中は、話しかけられると反応はしますが、麻酔が覚めた後にはどのような会話をしたのかは覚えていません。
当院の歯科医師は、大学病院の口腔外科で、麻酔を使用した治療を長年行ってきた経験を持っております。さらに、十分な安全管理の元で使用していますので、安心して静脈鎮静麻酔をご利用いただければと思います。
1カウンセリング
治療前のカウンセリングを行う際に、静脈鎮静麻酔をご希望される旨をお伝えください。
2体調チェック
血圧などを確認して、点滴の準備をします。
3麻酔開始
静脈鎮静剤を点滴から入れていきます。患者様の状態をよく確認しながら、丁寧に調整します。
4治療
麻酔が効いてきて不安や恐怖を感じなくなったところで、治療を開始します。治療中も血圧などを確認していますので、ご安心ください。
5安静
30分から1時間程度、クリニック内で休んでいただき、意識がはっきりと戻ってからお帰りいただくことになります。
6ご帰宅
車など、乗り物の運転はできませんのでご注意ください。
怖いからといって歯が悪いまま放置しておくと、治療に必要な時間や回数がどんどん増えていき、よりたくさんの治療を受けなければならなくなってしまいます。早めに静脈鎮静を使って治療を受けることで、ご自身の負担を減らすようにしていただければと思います。